【元手0円!動画クリエイターへの道💻②】動画編集の手順、用語を紹介!
前回に引き続き、今回は動画編集の基本的な手順、そして動画編集をする時に出てくる基本的な用語を併せて解説します!
動画編集の基本的な手順
動画編集の手順ですが、具体的にこの手順で編集するといったものは決まっておらず、人によっても作る動画の種類によっても作り方は変わってきます。そのため、ここではあくまでも一例として、一番ベーシックな作り方を紹介します。
そしてまずポイントなのが、動画を編集・作成を始める前にやっておくべき手順もいくつかあります。これは動画の方針を決めたり、どんな動画にするかなどの全体のデザイン・構想を練る作業で、動画編集のようにハイテクでかっこいいものではありませんが、動画を編集していく上での道しるべを作る、大切な作業です。慣れてきたり、人によってはこの手順をイメージだけで済ませられる人もいますが、まずはこの手順をしっかり紙などに書き出してアウトプットしながら進めていってください!
早速ですが、今回ご紹介していく動画編集の手順はこちらです。
まず初めに、動画の目的やテーマを決めていきます。具体的に考える内容としては、なぜ動画を作るのか、どんな動画を作りたいのか(動画の長さ、雰囲気など)などを考えます。どんな動画かはまだこの段階ではそこまで詳しく考えなくても大丈夫ですが、動画を作る目的ははっきりさせておきましょう。この目的を最初に明確にしておくことで、後々編集を進めていく中でも余計なエフェクト(効果)や素材を入れにくくなり、最終的により洗練されたシンプルな動画を作り上げることができます。
動画制作は時間も手間もかかるものなので、当初の目的や狙いがずれてしまいがちです。そのため、まずは動画の目的や作りたいイメージを紙やメモアプリなど、自分が書きやすい・管理しやすい場所に書き出してみてください。また、ここで考えた目的やテーマをもとに次のステップに進んでいきますので、見やすいもの・書き足しやすいものに書くことをお勧めします。
②内容・構成を決め、必要な素材を準備する
まず初めに一つ用語を紹介します。先ほども出てきた「素材」ですが、これは編集につかう材料となる写真や動画、音源などのデータのことです。動画編集以外でも使う言葉なので、知っている人も多いかと思います。
ここからは、①で考えたテーマや目的から構想を広げて、具体的な流れを考えます。そしてその流れを踏まえて、全体を通してどのような素材が必要となるかを考えていきます。
〈構成を決める〉
①で、尺(動画の長さのことを「尺(しゃく)」と言います)を考えてもらったと思います。動画全体の構成も、この尺を基準に考えていきます。ここからはイメージしやすいように、例を挙げて説明します。
例えば、テーマが缶ジュースのPR動画で、1分の動画を作るとしましょう。そうしたら、まず自分の伝えたい内容をまず箇条書きで書き出します。
この動画であれば、
- 値段
- 特徴(強炭酸、大容量、新フレーバーなど)
- 発売日
- 発売場所
などが挙げられますね。
その後は、1分間の尺の中で、どのように伝えたい内容を入れていくかを考えます。
実際にあるCMをイメージしていただければ分かりやすいと思いますが、動画の中でも、全ての情報を一つずつ時間を割いて紹介しているわけではありません。例えば、新商品であれば、新しく変わった部分に時間を割いて紹介し、発売日やデザイン、値段などは締めのワンシーンにまとまって載っていたりしますよね。
もちろん、1つの場面に詰め込み過ぎても見えづらくなってしまって伝わらないので加減が必要です。しかし、ある程度の情報は一箇所にまとめることで、情報にメリハリをつけ、伝えたい情報を目立たせ、より詳しく説明することができます。
〈素材の準備〉
動画の構成を決めたら、次は動画の素材の準備に入っていきます。
具体的には、絵コンテやラフなどを描いて、動画の具体的なイメージを考え、それに合う素材を書き出していきます。
「絵コンテ」とは、動画の内容が一つひとつのカットごとに説明されている、イラストによる表のことです。簡単に言えば、動画全体の設計図のことです。
「ラフ」も似たようなもので、何となくの大雑把なイメージを描いたイラストのことです。
ここではまず、先ほど考えた動画の構成を基に絵コンテを作っていきます。
素材を用意するにも、何をどんな構図でどんな撮り方で撮るかなど、動画全体の方向性や構図が定まっていないと用意することができません。そのため、まずは絵コンテを描いてどんな素材が必要なのかを明らかにするのです。
描き方は特にこれといって決まっていませんが、最低限考えておくといいのは、①被写体の撮り方、またはどんな構図の素材を使うのか、②何の内容を入れるのか、そして③全体としてどういったストーリー・流れになっているのかは考えておくと良いと思います。
①は、CM作成などでこれから素材を撮る時には、どんなアングルや雰囲気(照明の色や背景など)で撮影するのか、また、スライドショー作成などですでに用意されている素材から選んで使う時には、どんなイメージの構図・内容の素材が必要なのかなど、それぞれ撮影する・選ぶ際の道しるべとなります。
②は、先ほど考えた動画の構成において、どの内容を入れるのかを明確にしておくことです。動画の構成を基に、内容を整理しつつ絵コンテを組み立てていくことで、動画全体として簡潔でシンプルな内容に仕上げることができます。
③は、②と少し似ていますが、動画の構成を基に全体を通してどんなストーリーや流れになっているのかを確認して、デザインや雰囲気を統一することです。
動画全体で配色を何色系で統一するのか、フォントはどのようなものにするのかなど、デザインが途中でブレないように首尾一貫させることが大切です。
もしブレてしまうと、見ていて違和感が生まれて見づらい動画になってしまい、肝心な内容が伝わりづらくなってしまいます。
そういったことを防ぐためにも、絵コンテ全体を通してデザインを統一させるこのポイントは必須です。
また、全体の尺から逆算して、どのシーンに何秒時間を割くことができるのかも併せて考えておくことも必要です。そうすることで、必要な素材の枚数・秒数を知ることができます。
これらの手順を経て、必要な素材の構成や枚数が分かってきたと思います。この後は絵コンテや構成を基に素材を集めましょう。撮影する人は撮影し、素材をピックアップする人は色調や明るさなど、素材それぞれの調整も忘れずに行っておくようにしましょう。
③動画の編集をする
さて、いよいよ動画編集の工程に入っていきます。
ここから先の工程は、作成する動画の種類によって変わってきてしまうのですが、今回は一番基本的な動画の作り方をご紹介します!
⑴動画素材を入れる
まず、変種アプリでプロジェクトを作ったら、素材を順番に入れていきます。
最初に全て素材を入れずに、最初の方の素材だけ加えて後から徐々に追加していっても大丈夫です。
⑵カット
次に、追加した素材の長さをそれぞれ調整していきます。
「カット」とはその名の通り、素材の長さを切って短くして調整する作業のことです。
まず最初にカットをして、素材を全体の尺に合わせていきます。
⑶クロップ
カットの次に、「クロップ」という工程が入ります。
これはあまり馴染みのない言葉かと思いますが、クロップとは、動画の中の伝えたい部分に焦点を当てるため、画面の一部分を切り取ることです。
例えば、動画を撮影する時にはフレームアウトしないように、画角に少し余裕をもって撮影すると思います。
そして、編集して動画として仕上げる時には、その動画の中で伝えたい部分をクローズアップして余白を少なくし、より伝わりやすいようにします。
これがクロップという作業です。
また、情報を目立たせる以外にも、その場面に動きが無い時に敢えて少しアップにしてみたり引きの構図にすると、動画全体が単調になりづらく、より見やすくすることができたりします。
⑷テロップ
次に、テロップを入れていきます。
「テロップ」とは、簡単に言うと、動画内の音声を文字に起こしたものです。
動画内の音声だけじゃなくても、その場面の内容の要約などでも大丈夫です。
要は、視覚的にその場面の情報を補う・伝わりやすくするための工程です。
テロップは、フォント(書体)や文字色、大きさなど、とても奥が深いので、練習してどのような場面でどんなテロップが適しているのかを自分で探してみるのがおすすめです。
それぞれ文字を入力し(内容)、動画のどの位置に表示するかを調整し(場所)、その場面でどれくらいの長さテロップを表示するのか(長さ)を調整すればテロップの工程は大丈夫です。
⑸BGM
さて、編集も段々と仕上げに入ってきました。
大きな編集内容として最後にするのが、BGMを入れることです。
BGMは動画の雰囲気を作るうえで重要かつ大きな影響を持つので、自分の作りたいイメージに適したBGMを加えましょう。
編集アプリにはBGMを追加する場所があるので、そこからプロジェクトに追加できます。
BGMは、「BGM フリー」などと検索すると著作権フリーで使えるBGMを公開してくださっているサイトなどが見つかるので、そういったサイトを利用するのがおすすめです。
ただし、必ずサイトごとに利用規約があるので、動画に使用する前に利用規約を必ず確認してから使うようにしましょう。
④書き出し前の確認
さて、ここまでの工程で一通り動画が完成したと思います。
動画が完成した後は、作りっぱなしではなく、「書き出し」という作業を行います。「書き出し」とは、作ったものを動画ファイルとして仕上げる作業で、ワープロソフトで言う、印刷にあたる作業です。
ワープロソフトで文書を作ったとき、そのままにはしておきませんよね。必ず印刷したりPDFファイルにしたりすると思います。そのように、動画も編集したらそのデータを動画として見やすい形に整えて出力してあげる必要があるわけです。
しかし、書き出しをする前に、まず一度はじめから最後まで編集アプリ・ツールでプレビューしてみることをおすすめします。
これはなぜかというと、書き出した後にミスなどを発見すると、訂正した後にもう一度書き出さなくてはいけないため、二度手間になりますし面倒だからです。書き出しも少し時間がかかるので、何度もやりたい作業ではありません。
そのため、書き出す前にはまず最初から最後まで確認するようにしましょう。
⑤書き出し(エクスポート)
先ほどの工程でチェックを済ませたら、いよいよ書き出しです。
編集アプリにはどこかに書き出すボタンがあるので、アプリによって画質などを設定して書き出します。
最高画質にするには課金が必要なアプリが多いので、無料でできる範囲でなるべく高い画質のものにして書き出しましょう。
書き出しには、使用している端末などによってもだいぶ変わりますが、一般に時間がかかります。数分から数十分かかるので、アプリの指示に従って書き出しをするようにしてください。
⑥書き出し後の確認
書き出した後に、最後にもう一度最初から最後まで見て確認をしておきましょう。
なぜ書き出した後にも確認するかというと、編集アプリのプレビューでは動作が重くて少しずれが生じて見えることがあったりするので、書き出した後に確認するとより細かく正確に確認することができるのです。
ここでミスを発見したら、少し面倒ですが、修正してもう一度書き出しをしましょう。
これで動画の完成です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は動画の基本的な作り方について、なるべく細かく書いてみました。
今回紹介した手順はほんの一例で、BGMから始める人もいれば、全てを同時に進める人もいたりと、同じ動画を作るにも、人によってやり方は様々です。
まずは今回紹介した方法で始めて、慣れてきたら自分のやりやすい方法で進めていくようにすると良いと思います。
また、作る動画の種類によっても必要な工程が変わってきたりするので、それはまた後々記事を書こうと思います。
完全には網羅できていないとは思いますが、動画編集を始めるための何となくの道しるべにはなったのではないかと思います。
もっと詳しい人が細かく紹介している記事などもあると思いますので、今回読んで気になった言葉ややり方などは深堀して調べてみて下さい。そうすればきっと、動画編集のやり方がより理解できると思います。
また、僕もこれから動画編集についての記事を書いていきますので、良ければフォローやいいねをしてこれからも読んでいただけるとありがたいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!